今日のデジタル時代において、データ、特に機密情報の急激な増加は、企業にとって重要な懸念事項となっています。イノベーションとチームワークを促進するエンタープライズ対応のオンライン コラボレーション ワークスペースである Miro は、ボード内のコンテンツについて、その複雑さと量が大幅に増加していることを把握しています。Miro ボードの多くには、個人識別情報(PII)、保護されるべき医療情報(PHI)、支払いカード情報(PCI)などの機密性の高いデータが含まれており、リスク管理とコンプライアンスの確保が課題となっています。この傾向は、潜在的なデータ漏洩や知的財産の流出を防ぐために、高度なセキュリティーとコンプライアンス対策を導入することの重要性を浮き彫りにしています。
Enterprise Guard の紹介:Miro の包括的なセキュリティーおよびガバナンス ソリューション
このような課題を認識して、Miro は高度なセキュリティーとガバナンスのアドオンである Enterprise Guard を導入しました。Enterprise Guard は、組織内のすべての Miro ボード上にある機密コンテンツを効果的に識別、分類、保護、管理できる機能です。このソリューションは、コンプライアンスと堅牢なデータ保護を大規模に実施するため構築されています。
Enterprise Guard が Miro の企業向けエコシステムに統合されたことで、企業のお客様は、より強固で包括的な自動化されたセキュリティー機能をご活用いただけます。このアドオンは単にデータを保護するだけではなく、業務を中断せずに Miro で安全にイノベーションやコラボレーションが実現できることを目的としています。
Enterprise Guard 一般公開リリース:主な機能
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データ検出:Enterprise Guard では、様々な Miro ボードに散在するクレジットカード番号や社会保障番号などの重要な機密データを特定するための、能動的なデータ検出プロセスが可能になります。この能動的なプロセスは、潜在的な脆弱性を特定してリスクを軽減し、データ漏洩を防止してコンプライアンスを確保する上で極めて重要です。
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コンテンツ エクスプローラー:統合されたダッシュボードに、機密性の高いコンテンツを含むすべての Miro ボードが、機密分類レベルと共に表示されます。
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自動機密分類:Miro に基準を設定し、ボードで見つかった機密性の高いコンテンツに基づいてボードを自動的に分類します。
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インテリジェント ガードレール:ボードの手動または自動分類に基づき、各種設定レベル(公開、チーム、会社)でボード上のコンテンツの複製や共有を制限するなど、リアルタイムのセキュリティールールを実施し、ユーザーがボードでできることを制限します。これにより、業務に支障をきたすことなく、プライバシーとコンプライアンスを維持することができます。
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ゴミ箱ポリシー:Enterprise Guard のゴミ箱ポリシーでは、Miro ボードの削除と復元について高度な制御が可能になります。データ保持と企業リスク最小化の均衡という観点から、規制要件への準拠のため、自動削除の期限(30 日、60 日、90 日、180 日)を設定することができます。
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強制保持:データ保護とコンプライアンスのため、管理者が組織のニーズに合わせてポリシーを定義、編集、削除できます。これらのポリシーは組織内の Miro ボードを保護する上で重要な役割を果たし、特定のボードを指定された期間意図的に保存することができます。強制保持を適用すると、ボードが強制保持期間を過ぎるまで Miro ボードが誤って、または故意に削除されることはありません。強制保持ポリシーを活用することで、データ保護とコンプライアンスを担保し、ビジネスクリティカルな情報を保護することができます。
- 暗号鍵管理 (EKM):EKM は暗号鍵の一元管理を可能にします。組織内の鍵に関連するアクティビティーを監視し、必要な場合はいつでもアクセスを取り消すことができるため、データセキュリティーがさらに強化されます。