Enterprise プランの管理者は、リクエスト管理機能を利用し、特定のケースで会社からユーザーにアクセス権を付与するプロセスを最適化できます。
利用可能なプラン:Enterprise プラン
設定者:会社の管理者
リクエスト管理とは?
新規ユーザーが Miro のチームへのアクセス権を取得する、またはライセンスをアップグレードする必要がある場合、アクセスできるようリクエストを送信します。会社の管理者は、管理者や特定のメールアドレスに通知を送信する、リクエスト送信者をサービスデスクにリダイレクトする、リクエストを ServiceNow や Jira Service Management チケットに自動変換するなど、リクエストの通知方法を設定することができます。
リクエストアクセス管理は、エンドユーザーがチーム / 組織へのアクセス権や他のユーザーのアップグレードをリクエストする際に、以下のケースに適用されます。
- 制限付き無料ユーザーがサブスクリプションでフルライセンスをリクエストした場合
- 制限付き無料ライセンスを持つ別のユーザーをメンバーが招待しようとした場合、もしくはボードの権限を編集者に変換しようとした場合
- 新規メンバーの招待が許可されていないメンバーが 、特定のボードで所有者や 共同所有者 の役割をチームメンバーではないユーザーに付与しようとした場合
- 招待設定ではゲストが許可されず、管理者以外のユーザーはチームに新規メンバーを招待することはできませんが、管理者以外のユーザーが、チームメンバーではないユーザーとボードを共有しようとした場合
- ドメイン管理により公開されているチームへの参加を新規ユーザーがリクエストした場合
- チーム内の特定のボードに招待されたゲストが、チームへの参加をリクエストした場合
- Enterprise ユーザーが、組織内のエンドユーザーが検索可能なチームへの参加をリクエストした場合
- シングルサインオンを使用するプランの場合:新規ユーザーには IdP でまだアクセス権を与えられていないため、SSO 経由で Miro にログインする際に問題があり、アカウントへのアクセス権をリクエストした場合
新規ユーザーが SSO 経由でログインする際に問題がある場合に表示されるメッセージ
[アクセス権をリクエスト] をクリックした後、ユーザーのメールアドレスに送信される確認コードを入力し、メールを確認する必要があります。これにより、権限のないユーザーが会社の管理者に連絡を取ることができないようにしています。
ユーザーのメールアドレスの確認
設定にかかわらず、他のフロー(ダッシュボードのボード設定からの招待など)は、引き続き現在の会社の管理者へのメール送信のフローに従います。
ライセンスやアクセス権をリクエストした後、リクエスト管理コントロールに応じて、以下のイベントのうちの 1 つがトリガーされます。
- メールリクエストが、会社の管理者に送信されます
- メールリクエストが、特定のメールアドレスに送信されます
- サービスデスクのチケットが、ServiceNow または Jira Service Management で作成されます
- ユーザーは、リクエストを作成できるサービスにリダイレクトされます
✏️️️ チームの管理者が、招待設定でチームに新規ユーザーを招待できる場合、リクエスト管理の設定が異なる場合でも、メールでこのチームに関連する招待リクエストを受け取ることになります。会社の管理者が複数のチームのチームの管理者でもある場合、それらのチームのリクエストに対するメール通知を引き続き受け取ることになります。
リクエスト管理コントロールの設定
リクエスト管理コントロールに移動するには、[会社の設定] > [セキュリティー] に移動し、[リクエスト管理] まで下にスクロールします。ここでは、ユーザーのアクセスリクエストの通知を受け取る方法を選択することができます。
✏️️️️ サービスデスクのチケットを自動的に作成するオプションは、現在、ServiceNow と Jira Service Management で利用可能です。
リクエスト管理の設定
オプション 1:メールで管理者に通知する
このオプションを選択した場合、ユーザーがアクセス権をリクエストすると、すべての会社の管理者はメール通知を受け取ることになります。この設定には、追加の手順は必要ありません。
オプション 2:特定のメールアドレスにリクエストを送信する
会社の管理者は、Miro がリクエスト管理に関するメールを送信するメールアドレスを最大 5 件まで指定できます。これがオンになっている場合、指定したアドレスにのみ、メールアドレスにリクエストが届きます。こうしたメールアドレスは、Miro のユーザーである必要はありません。
注:メールアドレスが入力されていない場合、オプションは保存されず、これまでの設定はすべてのリクエストに適用されます。
Option 3:サービスデスクのチケットを作成する
ユーザーがチーム / 組織にアクセス権をリクエストするたびに、サービスデスクのチケットを作成したい場合は、以下の手順に従ってください。この機能は、現在、ServiceNow と Jira Service Management でサポートされていることにご注意ください。
ステップ 1。
ServiceNow を使用する場合は、こうした手順に従って Miro のカタログアイテムを作成します。
ステップ 2。
Miro に移動し、[会社の設定] > [セキュリティー] > [リクエスト管理] を開き、[サービスデスク チケットを作成する] を選択します。サービスデスク プロバイダーの下のドロップダウンで、ServiceNow または Jira Service Management を選択します。
[メールアドレス] フィールドに、ServiceNow または Jira Service Management のメールアドレスを入力します。
サービスデスク チケットの作成の設定
ステップ 3。
メール設定に進みます。
ServiceNow の場合:
1. ServiceNow を開き、[システムプロパティ] > [メールプロパティ] に移動し、メールの受信を有効にします。
メールの受信の有効化
2. 受信メールアクションを作成します(詳細な手順はこちらをご覧ください)。[Only emails from this sender will trigger this inbound action(この送信者のメールのみがこの受信アクションをトリガーする)] 行の下にある [差出人] フィールドに、notification@miro.com を入力します。
受信メールアクションの作成
3. メール本文からフィールドの値を設定して、追加設定を行い、Miro のメールを ServiceNow チケットに変換するプロセスを設定することができます(オプション)。例えば、新しく作成したチケットを特定のユーザーに割り当てることができます。
Jira Service Management の場合:
Jira Service Management プロジェクトで新しいメールアドレスを設定するには、以下の手順に従ってください。
1. サービスプロジェクトから、[プロジェクトの設定] > [メールリクエスト] を選択します。
2. メールサービス プロバイダーを選択し、プロンプトに従って Miro をリンクさせます。
詳細については、Atlassian の公式ドキュメンテーションをご覧ください。
オプション 4:ユーザーをサービスデスクにリダイレクトする
リクエスト送信者は、選択したサービスデスクにリダイレクトされ、手動でチケットを作成することになります。このオプションを有効にするには、[サービスデスク URL] フィールドにリクエスト送信者をリダイレクトするリンクを入力します。
️️ServiceNow を使用する場合、追加手順として ServiceNow で Miro のカタログアイコンを作成する必要があります。
ユーザーをサービスデスクにリダイレクトする設定