Miro は役割ベースのアクセスコントロールを使用して、ユーザーが製品内で表示や操作できる内容を管理します。ユーザーの役割は、ボード、プロジェクト、チーム、会社で定義されています。ユーザーの役割の中には、特定のプランを必要とするもの、あるいは有料ライセンスが必要なものがあります。
コラボレーションのための役割
ビジターとは、1 回限りの Miro のユーザーで、チームや組織には属しません。ビジターは、手短な共有、即席コラボレーション、単発のブレインストーミング セッションなどに最適です。ビジターは、リンクを使用して共有された公開ボードにのみアクセスできます。ビジターは Miro に登録する必要はなく、Miro のアカウントがなくても公開ボードにアクセスできます。すべてのプランで、ビジターを招待することが可能です。
ゲストとは、Miro に不定期に参加するユーザーで、ビジター同様、チームや組織には属していません。ゲストは、非公開ボード上での臨時的なコラボレーションに最適です。登録ユーザーへのアクセス権の許可や、アクセス権の取り消しはいつでも行えます。このオプションは、有料プランでのみ利用できます。
メンバーとは、チームに属し、継続的なコラボレーションに全面的に参加するユーザーです。メンバーは、チーム内で共有されているすべてのボードにアクセスできます。メンバーは、プランの全機能を利用することが可能で、自分のボードやコンテンツを作成することができます。
ビジター、ゲスト、メンバーが利用できる機能の詳細については、こちらをご覧ください。
ボードやプロジェクトにおける役割
ボードにおける役割
ボード上の役割は、直接招待を受け取るか、デフォルトの共有設定またはチームレベルでボードを共有することによって間接的に受け取ることができます。ボードのアクセスレベルを設定するには、ボードの共有メニューを開き、以下の役割から選択してください。
ボード共有設定
- 所有者
ボードごとにボードの所有者がいます。1 つのボードに対してボードの所有者は一人です。ボード所有者は、以下のことができます:
- チーム間でボードを移動する
- ボードのバックアップをダウンロードする(有料プラン)
- 共同所有者を追加する(Consultant、新 Business*、Enterprise プラン)
- ボードのパスワードを設定する(有料プラン)
- フレームを非表示にする、保護ロックを使用する(有料プラン)
- ボードのコンテンツを設定する(有料プラン)
- コラボレーション ツール設定をする
- ボードを共有するユーザーを設定する
- ボードの所有権を別のコラボレーターに移す
- ボードを削除する
- 共同所有者
Consultant、新 Business、Enterprise プランの場合、ユーザーは、ボードに共同所有者を追加できます。ボード共同所有者は、以下のことができます:
- ボードコンテンツの設定とコラボレーション ツールの設定を管理する
- フレームを表示/非表示にする、保護ロックを追加する
- ボードのパスワードを追加する
- ボードのバックアップをダウンロードする
- 他の共同所有者を追加する
- ボードのカバー画像と名前を変更する
- ボードを共有する
- 高度なボードの共有権限を設定する
- 編集者
編集者は、ボードコンテンツの変更、新しいファイルの削除やアップロードを行うことができます。編集者は、ビジター、ゲスト、メンバーに応じて、各種ボードツールや設定を利用することができます。
編集者は、ボードコンテンツ設定で許可されていれば、ボードコンテンツをコピーできます。 - コメント投稿者は、ボードの内容を閲覧し、ボード上に他のユーザーに表示される形でコメントを残すことができます。
- 閲覧者は、ボードの閲覧のみ可能です。
プロジェクトにおける役割
利用可能なプラン: Starter、Business、Consultant、Enterprise、Education プラン
プロジェクトにおける役割は、プロジェクト内の複数の(既存および新規作成された)ボードに対する特定のアクセス権をユーザーに付与するために使用されます。プロジェクトレベルのアクセス権と参加者は、プロジェクト作成者が設定し、その後プロジェクト編集者が特定の参加者に対して変更することができます。
プロジェクトにおける役割は、直接招待を受け取るか、デフォルトの共有設定またはチームレベルでプロジェクトを共有することによって間接的に受け取ることができます。ユーザーは自分のプロジェクトへのアクセス権をいつでも設定できます。
- 所有者(プロジェクトの)は、プロジェクトの編集・削除、プロジェクトへのボードの追加・削除、チーム全体へのプロジェクトの公開・非公開、特定のユーザーのアクセス権の定義ができます。所有権は別のユーザーに譲渡することができます。
- 共同所有者は、プロジェクトに招待され、チームやプロジェクト内の他のユーザーのアクセス権を変更できますが、プロジェクトを削除することはできません。
- 編集者は、プロジェクト内のボードを編集し、特定のユーザーのアクセス権を定義できます。
- コメント投稿者は、プロジェクト内のすべてのボードにコメントすることができます。
- 閲覧者は、プロジェクト内のすべてのボードを見ることができます。
プロジェクトアクセスとボードアクセスは、互いに補完し合い、同時に機能することに留意してください:
- ユーザーが既に特定のボードで役割を持っている場合、最大のアクセス権がある役割が有効になります。
- プロジェクトのメンバーシップが取り消された場合、ユーザーはプロジェクトで発生したアクセス権を失い、直接受け取ったボードの役割のみを保持します。
チームにおける役割
- チームの管理者は、ユーザーやアクセス権の設定など、チームのプロパティを管理するための拡張された権限を持つメンバーです。他のユーザーのコンテンツに対する特別なアクセス権はありません。1 つのサブスクリプションに少数のチームがある場合、それぞれに管理者がいます。1 つのチームに複数の管理者を設定できます。
- メンバーは、チームに招待されたユーザーで、チーム共有ボードとプロジェクトのすべてにアクセスでき、自分のボードを作成することも可能です。有料プランでは、メンバーは常にチーム内のライセンスを 1 つ消費します。
- ゲストは、メールで直接ボードに招待されたユーザーで、チーム自体には招待されていません。ボードにアクセスはできますが、自分自身のボードを作成することはできません。ゲストは有料プランと Education プランで利用可能で、編集アクセス権を持つゲストは Business、Consultant プランおよび一部の Enterprise プランにおいてのみ利用可能です。
- サブスクリプション レベルでは、支払い管理者も設定されます。このステータスは、クレジットカードを使いサブスクリプションを開始した人に与えられます。
チームユーザーのリストを見るには、[チームの設定] を開き、[アクティブなユーザー] に切り替えてください。
会社レベル
利用可能なプラン:Enterprise、Consultant、Business の各プラン
会社 1 社は、その下に複数のチームを持つことができます。会社レベルでの役割と、チームレベルでの役割の違いを以下に示します。
- 会社の管理者は、ユーザー、チームの管理者、セキュリティー、アクセス権設定など、会社とその中のチームのプロパティを管理するための拡張された権限を持つメンバーです。Enterprise プランでコンテンツ管理者権限が割り当てられていない限り、他のユーザーのコンテンツへの特別なアクセス権は付与されません。会社の管理者は複数置くことができます。
- ユーザー管理者(非公開ベータ版)は、ユーザーとチームを作成して管理し、ユーザーライセンスを管理できます。これにより、会社の管理者は、不要な権限を付与することなく、責任を委譲することができます。
- メンバーは、会社のチームに少なくとも 1 つにプロビジョニング・招待されたユーザーです。彼らは全てのチーム共有または会社共有のボードとプロジェクトにアクセスでき、自分のボードを作成することもできます。
- ゲストは、以前はチーム外ユーザーと呼ばれていましたが、プランの一員でありながら、どのチームにも所属していないユーザーです。そのため、チームや会社で共有されているボードにはアクセスできず、直接招待メールを受け取って個別に共有されたボードにのみアクセスすることができます。
- ゲストとして追加されたユーザーは、無料ライセンスを取得します。また、フルメンバーに変更すると、チームのボードの閲覧や作成、Miro の有料プランの全機能の利用などができます。
⚠️ Business プランでは、会社の管理者とチームの管理者の役割は統合されます。
ユーザー管理者の役割(非公開ベータ版)の設定
✏️ ユーザー管理者機能は、現在非公開ベータ版であり、近い将来に一般公開される予定です。 非公開ベータ版へのアクセスをご希望の方は、Miro のアカウントチームにお問い合わせください。
ユーザー管理者を追加する方法
- プロフィール設定に移動します。
ボードからメインメニュー > 環境設定 > プロフィール設定
ダッシュボードから右上のアバターをクリックして [設定] をクリックします。
URL https://miro.com/app/settings に移動し、左上のドロップダウンから会社を選択します - 「ユーザー管理」の下で、[管理者の役割] をクリックします。
- 右側のパネルで、省略記号 […] をクリックして [役割を割り当て] を選択します。
- 割り当てたいユーザーを選択し、[割り当て] ボタンをクリックします。最大 50 人のユーザーを選択できます。
- 割り当てられた役割を表示するには、ユーザー管理者の役割の横にある […] をクリックして、[ユーザーを表示] を選択します。 あるいは、「ユーザー管理者」バーの任意の場所をクリックしても表示することができます。
✏️ ベータ版では、[管理者の役割] タブで割り当てられたユーザーを閲覧することができます。最終的に、これらの役割は、[アクティブなユーザー] にも表示されます。
ユーザー管理者に割り当てられた権限を表示するには、「ユーザー管理者」バーをクリックし、[Permissions](管理者権限) タブをクリックします。 下部に、ユーザーとチームの管理権限が表示されます。
ユーザー管理者権限の閲覧