マッピングやダイアグラム作成プロセスの各段階で、必要なツールを提供するオールインワン ソリューションとして Miro を使用することができます。直感的なツールやフレームワークを使用して、Miro でゼロからダイアグラム作成を始めるか、Miro の拡張ライブラリーから既成のテンプレートを選択します。チームの他のユーザーと共有し、ボードで直接議論や改善をするなど、Miro 上でのコラボレーションを手軽に楽しむことができます。ダイアグラムが完成したら、簡単にエクスポートして発表しましょう。
Miro UI のアップデートを段階的に展開
Miro は、ボードのユーザー インターフェイスをより万人に向けた直感的なものにし、プロジェクトを進化させたスペースを導入します。すべての Miro アカウントに対して、数週間かけて順次展開されます。
すでに強化された UI とスペースをお使いの場合、この記事では変更されたツールの場所が分かる場合もあります。
最新情報は、シンプルになった Miro の新しいユーザーインターフェイスをご覧ください。
展開が完了次第、この記事は更新されます。
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ダイアグラムを作成してみる
Miro でマッピングやダイアグラム作成を始めるには、ニーズに最適なツールを選択し、ダイアグラム作成のスマート機能を活用します。以下でその可能性を見出しましょう。
図形ライブラリーを開くには、ツールバーの図形ツールを選択し、[すべての図形] をクリックします。左側にダイアグラム作成パネルが開きます。
左側パネルのダイアグラム用図形
ボード上で図形を作成するには、図形をクリックするか、ボードにドラッグします。
ライブラリーに新しい図形を追加することができます。
- 図形の管理をクリックします。
- 必要な図形パックの隣にあるボックスにチェックを入れます。基本図形、フローチャート、コネクタは、誰でも利用できます。その他の形状パック(BPMN、データ フロー、AWS など)は、Business、Enterprise、Education プランでのみ利用できます。
- 下にスクロールして、新しい図形を表示し、使用します。
パネル上の図形に合わせてカーソルを置くと、その意味を確認することができます(例:定義済み処理)。
ダイアグラム パネルに新しい図形パックを追加
利用可能な図形パック
- 基本図形
- コールアウト
- コネクター
- フローチャート
スマートダイアグラム作成のオプション
を選択します
- AWS
- Azure
- BPMN
- Cisco
- Cloudflare
- DFD
- ERD
- Google クラウド
- Kubernetes
- Salesforce
- UML
- バリューストリーム マップ(VSM)
- VMware
ダイアグラムのテーマ
目をひくダイアグラムを作成するには、 作成する前に複数あるダイアグラムのテーマから選んでみてください。
ダイアグラムのテーマは、[図形] > [すべての図形] にあります。図形パックのすぐ上にある 6 種類のダイアグラムのテーマの中から、1 つ選択します。ダイアグラムを作成する前に選ぶと、形式を整える時間を短縮できます。
💡 独自のブランドスタイルでダイアグラムを作成し、プロフェッショナルなプレゼンテーションやボードを作成できます。
️✏️ 現在、ダイアグラムのテーマで利用できるのは基本図形とフローチャート図形です。
ダイアグラムのテーマ
スイムレーン図
ダイアグラムを論理的に分けた分野ごとに表示すると、複雑な情報やデザインが視覚化され、透明性をもたらし責任の所在を明確にするために役立ちます。フローチャートや BPMN、UML ダイアグラムを作成する際によく使われるスイムレーン図は、レーン間の相互関係やつながり、ハンドオフを表示します。ダイアグラムにスイムレーン図を追加すると、プロセスが効率化され、無駄な部分や非効率な箇所を特定することができます。
スイムレーン図は、フローチャート、BPMN、UML の図形パックにあります。スイムレーン図を追加するには、[図形] > [すべての図形] をクリックし、図形パックから [Flowchart]、[BPMN]、または [UML] を選んでください。ボードにドラッグ & ドロップするだけで作成を始められます。
スイムレーン図には縦型と横型があり、プールを使用すると、複数のレーンをまとめることができます。
スイムレーン図にカーソルを合わせると、制御ポイントが表示されます。制御ポイントを使い、レーンの追加や移動ができます。
⚠️ スイムレーン図内のコンテンツをロック、整列、グループ化することはできません。
Miro のスイムレーン
コールアウト
コールアウトを使ってダイアグラムに注釈をつけて、重要な情報をすっきりと目立たせましょう。コールアウトを追加するには、[図形] > [すべての図形] をクリックし、 [コールアウト] を選んでください。選択すると、ボードにコールアウトをドラッグ & ドロップできます。
コールアウトの追加
コールアウトの形には、コールアウト、スピーチバブル、ブラケットの 3 種類があります。コールアウトの尾とオブジェクトをつなげると 2 つはロックされ、それぞれを移動させても接続は外れません。
ボード上のコールアウト
ER 図(実態関連図)作成
利用可能なプラン:Business、Enterprise、Education
Miro の ER モデリングツールを使用すると、エンティティ、属性、リレーションの 3 つの基本的な概念を用いた高レベルなデータモデルを視覚化することができます。
ER 図を作成する際には、以下のことが可能です。
- エンティティ内の属性を交互に色付けできます
- 一列、二列、三列のエンティティがあります
-
+ 記号から、またはエンティティの上もしくは下にあるフローティングパネルから、行を追加できます
エンティティの追加と変更
を選択します - カーディナリティをエンティティ(図形)または属性(図形内の行)に接続できます
- エンティティの作成時に、コネクターは自動的にカーディナリティを使用します
エンティティの接続
クイック ダイアグラム作成
クイックダイアグラム作成ツールを使って、図形の作成や変換、ボード上の他のオブジェクトへの接続ができます。
✏️ 基本図形はすべてのユーザーに利用していただけます。図形パックは、Business、Enterprise、Education プランのみで利用できます。
図形の作成と接続
左側のツールバーで、図形アイコンをクリックします。任意の図形を選択し、ボードに追加します。
図形を複製するには、図形をクリックして Enter を押します。図形の近くの青いドットにマウスオーバーすると、新しい図形や接続ラインが作成される場所を確認することもできます。そしてそのドットをクリックすると、ラインや新しい図形が作成されます。
候補として表示されていないオブジェクトに接続したい場合は、ドットをドラッグし、従来通り接続ラインを描いてください。
Miro でのワンクリック作成と接続
図形の挿入
ステップを入れ忘れたり、フローに情報を追加したいときは、2 つの図形の間の接続ラインをクリックして、オブジェクト ツールバーの [図形を挿入] アイコンをクリックし、挿入したいオブジェクトを選択します。
[図形を挿入] オプションを使用するには、接続される 2 つのオブジェクトの間に十分なスペースが必要です。
2 つの図形の間にオブジェクトを挿入
図形の切り替え
[種別の切り替え] 機能を使用すると、ダイアグラムの図形を瞬時に変更することができます。付箋、テキストボックス、カード、図形など、1 つのオブジェクトから別のオブジェクトに瞬時に変換します。
[種別の切り替え] のドロップダウン メニューから、新しい図形を直接選ぶこともでき、簡単に図形の検索や変換ができるようになりました。
変換したいボード上のオブジェクトをクリックし、オブジェクトメニューの [種別の切り替え] アイコンをクリックして、ドロップダウン メニューから新しいオブジェクトを選択または検索します。
を選択します
種別の切り替えは、基本図形とダイアグラム作成図形パックで利用できます。
オブジェクトの寸法
オブジェクトの寸法を使用すれば、プロフェッショナルな図をより早く、より簡単に作成することができます。オブジェクトのサイズを使用して、ボード全体で同じサイズのオブジェクトを正確に作成できます。
オブジェクトの寸法は、線を除くすべてのオブジェクトで利用できます。
オブジェクトの寸法を有効化する方法:
- メインメニューのハンバーガーアイコン > [表示] > [オブジェクトのサイズ] をクリックします
- 次のトグルをオンにます:オブジェクトのサイズボード設定でサイズを表示
オブジェクトの寸法を使用する方法
新しいオブジェクトを作成したり、既存のオブジェクトのサイズを変更するときに、オブジェクトの幅と高さが青い枠で表示されます。
寸法がボード上の他のオブジェクトと一致すると、青いガイドラインが表示されます。 寸法の活用
背景グリッドの表示
ボードのグリッド表示を変更して、より精度の高いボード上のコンテンツを作成します。メインメニューのハンバーガーアイコン > [表示] > [グリッド] をクリックします
ボード設定の背景グリッド
次の 3 つのオプションから選択することができます:なし、ライングリッド、ドットグリッド。ライングリッドでは、小さな四角形によりボード周りの操作が容易になります。すべてのグリッドでは、グリッドへのオブジェクトの位置合わせができます。
グリッドへのスナップ
ボードのコンテンツ設定で、ドットグリッドへのスナップ機能を有効にします(設定方法については上記をご覧ください)。図形やその他のオブジェクト(線を含む)をボードに追加すると、自動的にグリッド(線/ドット)に位置合わせし、グリッドに従って最も正確になるよう整列させます。
グリッドへの位置合わせ
グリッドへの位置合わせを一時的に無効にするには、CMD(Mac の場合)または Control(Windows の場合)を 長押しします。
グリッドへの位置合わせを素早くオンにするには、キャンバス上で右クリックし、メニューのオプションを切り替えます。
グリッド位置合わせの無効化
スマートガイド
メインメニュー > [環境設定] > [オブジェクトを整列] で、スマートガイドを有効にすることができます。
スマートガイドの有効化
ボード上にオブジェクトを配置するか、移動させると、スマートガイドは、ボード上の他のオブジェクトと位置合わせするための提案を行い、オブジェクト間に等間隔スペースが表示されます。オブジェクトを移動させると、青色のガイドラインが表示されます。
図形の変更
図形の色、不透明度、テキストの書式設定を変更し、接続ラインの種類、色、テキストラベルを設定することができます。カードや付箋も自由に使うことができます。スタイルを維持しながら簡単にオブジェクトを変換します。複数の項目を選択し、絞り込みやカスタマイズができます。複数のオブジェクトを選択して動かす方法
Miro でフローチャートを変更
💡 タブレットアプリでの優れた機能として、スマート図形で自動的に手書きの図形を Miro の図形に変換できます。
マインドマップ
Miro のマインドマップでアイデアを表現し、フローをマッピングし、ブレインストーミング プロセスを整理します。1 つの概念から始めて、縦型または横型レイアウトを使用してブランチや子ノードを作成します。
Miro マインドマップ
子ノードの位置を変更してワンクリックで位置合わせを行い、マインドマップの色やスタイルを変更し、ノードや接続ラインの関係性を再割り当てすることができます。マインドマップの詳細については、こちらをご覧ください。
ユーザーストーリー マップ
Miro のインタラクティブなユーザーストーリーマップ(USM)のフレームワークは、ユーザーストーリーを素早く追加し、整理する優れた方法です。3 つのカードから始めて、直感的な操作やショートカットを使用して USM を作成します。Miro のユーザーストーリー マップの詳細については、こちらをご覧ください。
Miro でユーザーストーリーマップを作成
テンプレート
Miro のテンプレート ライブラリーをご覧ください。カスタマージャーニー マップ、ワイヤーフレーム、組織図など複数のカスタムメイドのテンプレートが用意されています。ボードやダッシュボードから、またはこちらのページで、ライブラリーにアクセスします。入力済みテンプレートを使用するか、空白の状態で始めることができます。
マッピングとダイアグラム作成のための Miro テンプレート
アプリ
他サービスとのインテグレーションにより、Miro のマッピングやダイアグラム作成がさらに便利になります。Miro マーケットプレイスを開き、左側のユースケースに切り替えます。
マッピングとダイアグラム作成のための Miro アプリ
アプリを自由にインストールして、ダイアグラム作成のエクスペリエンスを充実させてください。
- アイコンデータベース(Iconfinder、 Unsplash):Miro とアイコンを切り替えることなく、テクニカル ダイアグラムを視覚化します。図形ライブラリーで他のアイコンパッケージも利用できます。
- Refractive Strategy の Clusterizer:このアプリは、自動的に図形を構築して、タグ付けした付箋やカードをグループ分類します。タグ付きの付箋やカードのグループを選択し、Clusterizer を開き、ビルドをクリックします。アプリが、ラインで接続したタグ付けアイテムのレプリカを構築します。詳細はこちらをご覧ください。
- ワイヤーフレーム:Miro の ワイヤーフレーム ライブラリーには、約 60 個の UI 要素と様々なインタラクティブ アイコンがあります。簡単にスタイルや要素タイプを変更し、他のオブジェクトにリンクできます。
- Jira カード、Asana カード、Azure カード:図形にカードが含まれている場合は、Jira、Asana、Azure との Miro のインテグレーションにより、タスクや課題をインタラクティブ カードとしてボードにインポートして、Miro でワークフローを管理できます。
- ダイアグラム作成:これにより、ダイアグラム作成ライブラリにアクセスできます。
- Appgami のスマートダイアグラム既成のカスタマイズ可能なテンプレートのライブラリーをご覧ください。詳細はこちらをご覧ください。
コラボレーションと改善
メールで、一般に公開して、またはチームやプロジェクト メンバーとシームレスに Miro のボードを共有して、オンラインや各自のタイミングでコラボレーションを開始します。
ボードを共有するもう一つの簡単な方法は、Confluence、Jira、Microsoft Teams、Trello、またはiframe をサポートする他のウェブサイトに埋め込むことです。未登録のユーザーがアプリ内のボードでコメント追加や編集を行うことができます。
コメントや付箋を使用してメモを残して、議論を開始します。Slack や Microsoft Teams とのインテグレーションを設定して、さまざまなチャンネルで通知を取得します。
Miro のコメント
エクスポートと提示
会議でダイアグラムを提示しましょう。アバターにカーソルを合わせて、コラボレーターを自分の画面に集合させ、作業中の画面を確認してもらうことができます。詳細はこちらをご覧ください。
Miro のアテンション管理
ボードをエクスポートすると、Miro の外で図表を提示し、同僚やクライアントに見てもらうことができます。ファイル形式は、画像、PDF、CSV、RTB から選択することができます。
ボードのエクスポート オプション
マッピングとダイアグラム作成のためのキーボード操作
Miro には、ボード上のウィジェットやダイアグラムを操作するための包括的なキーボードコマンドがあります。ダイアグラム作成では、コネクターやダイアグラム要素が複雑なため、効率的な操作が非常に重要です。
キーボードコマンド
並列ナビゲーション
Tab/Shift+Tab キーを押して、要素を順番に移動します。
空間ナビゲーション
Cmd + 矢印キー(MacOS)または Ctrl+矢印キー(Windows)を使用して、空間的な配置に基づいて要素間を移動します。
コネクターのある複雑なダイアグラムの操作
多くのダイアグラムは、複雑なコネクター網で構成されています。キーボード操作や支援技術を利用するユーザーのために、Miro はコネクターの整理されたリストを提供します。
コネクターリストの表示
-
macOS
Cmd + .(ピリオド)を押します。 -
Windows
Ctrl + .(ピリオド)を押します。
これにより、受入、送出、回送に分類されたコネクターのリストが表示されます:
- 受入コネクターには、選択されたオブジェクトを指す矢印が表示されます。
- 送出コネクタには、選択したオブジェクトから別方向を示す矢印が表示されます。
- 回送コネクターは、それ自身に接続します。
- コネクターに 2 つの矢印がある場合は、受入グループと送出グループの両方に表示されます。
コネクターリストの操作
- Tab を押して、受入、送出、回送の各グループを切り替えます。
- 上矢印キーと下矢印キーを使用して、選択したグループ内のコネクターをナビゲートします。
- Enter キーを押して、選択したコネクターにフォーカスを移します。