マッピングやダイアグラム作成プロセスの各段階で、必要なツールを提供するオールインワン ソリューションとして Miro を使用することができます。直感的なツールやフレームワークを使用して、Miro で一からダイアグラム作成を始めるか、Miro の拡張ライブラリから既成のテンプレートを選択します。Miro でチームとボードを共有し、そのまま議論や改善を実施して、コラボレーションを手軽に楽しむことができます。ダイアグラムが完了したら、簡単にエクスポートして発表しましょう。
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ダイアグラムを作成してみる
Miro でマッピングやダイアグラム作成を始めるには、ニーズに最適なツールを選択し、ダイアグラム作成のスマート機能を活用します。では、さっそく見てみましょう。
図形ライブラリを開くには、ツールバーの図形ツールを選択し、すべての図形をクリックします。左側にダイアグラム作成パネルが開きます。
左側パネルのダイアグラム作成図形
ボード上で図形を作成するには、図形をクリックするか、ボードにドラッグします。
ライブラリに新しい図形を追加することができます。
- 図形の管理をクリックします。
- 必要な図形パックの隣にあるボックスにチェックを入れます。基本図形、フローチャート、コネクタは、誰でも利用できます。その他の形状パック(BPMN、データ フロー、AWSなど)は、Business、Consultant、Enterprise、Education プランでのみ利用できます。
- 下にスクロールして、新しい図形を表示し、使用します。
パネル上の図形に合わせてカーソルを置くと、その意味を確認することができます(例:定義済み処理)。
ダイアグラム作成パネルに新しい図形パックを追加
利用可能な図形パック
- 基本図形
- フローチャート
- コネクタ
- コールアウト
- BPMN
- データ フロー
- AWS
- Azure
- Cisco
- Google クラウド
- Kubernetes
- VMware
- UML
ダイアグラムのテーマ
目をひくダイアグラムを作成するには、 作成する前に複数あるダイアグラムのテーマから選んでみてください。
ダイアグラムのテーマは、[図形] > [すべての図形] にあります。図形パックのすぐ上にある 6 種類のダイアグラム テーマの中から、ひとつ選択します。ダイアグラムを作成する前に選ぶと、形式を整える時間を短縮できます。
️ ✏️ 現在、ダイアグラムのテーマで利用できるのは基本図形とフローチャート図形です。
ダイアグラムのテーマ
スイムレーン図
ダイアグラムを論理的に分けた分野ごとに表示すると、複雑な情報やデザインが視覚化され、透明性をもたらし責任の所在を明確にするために役立ちます。フローチャートや BPMN、UML ダイアグラムを作成する際によく使われるスイムレーン図は、レーン間の相互関係やつながり、ハンドオフを表示します。ダイアグラムにスイムレーン図を追加すると、プロセスが効率化され、無駄な部分や非効率な箇所を特定することができます。
スイムレーン図は、フローチャート、BPMN、UML の図形パックにあります。スイムレーン図を追加するには、[図形] > [すべての図形] をクリックし、図形パックから [Flowchart]、[BPMN]、または [UML] を選んでください。ボードにドラッグ & ドロップするだけで作成を始められます。
スイムレーン図には縦型と横型があり、プールを使用すると、複数のレーンをまとめることができます。
スイムレーン図にカーソルを合わせると、制御ポイントが表示されます。制御ポイントを使い、レーンの追加や移動ができます。
Miro のスイムレーン図
コールアウト
コールアウトを使ってダイアグラムに注釈をつけて、重要な情報をすっきりと目立たせましょう。コールアウトを追加するには、[図形] > [すべての図形] をクリックし、 [コールアウト] を選んでください。選択すると、ボードにコールアウトをドラッグ & ドロップできます。
コールアウトの追加
コールアウトの形には、コールアウト、スピーチバブル、カッコの 3 種類があります。コールアウトの尾の部分をオブジェクトにつなげるとロックされます。オブジェクトやコールアウトを移動させても、尾はつながれたままになります。
ボード上のコールアウト
クイック ダイアグラム作成
この機能により、ワンクリックでボード上の図形やその他のオブジェクトを作成し、リンクすることができます。図形、付箋、カード、カードを選択するか、オブジェクトの近くにある青色のドットに合わせてカーソルを置くとすぐに、新たに図形や接続ラインを作成する場所が表示されます。
- 選択したオブジェクトの近くに別のオブジェクトが存在する場合は、接続ラインの作成候補が表示されます。
- 選択したオブジェクトの近くに他にオブジェクトがない場合は、選択したものと関連する同じオブジェクトの作成候補が表示されます。
ドットをクリックするだけで、線やオブジェクトを作成することができます。候補と異なるオブジェクトに接続したい場合は、ドットをドラッグし、通常通り接続ラインを描きます。
Miro のワンクリックによる作成と接続
クイック ダイアグラム作成をオフにすることはできません。
図形を挿入
オブジェクトの挿入機能により、接続した 2 つのウィジェット間に新しいオブジェクトを簡単に追加することができます。2 つのオブジェクト間の接続ラインを選択し、ラインのコンテキスト メニューで [図形を挿入] を選択し、挿入したいオブジェクトをクリックします。[図形を挿入] ボタンを使用できるようにするには、接続した 2 つのオブジェクト間に十分なスペースが必要です。
2 つの図形の間にオブジェクトを挿入
背景グリッドの表示
ボードのグリッド表示を変更して、より精度の高いボード上のコンテンツを作成します。ボードの設定を開き、背景グリッドを選択します。
ボードの設定で背景グリッドを選択
グリッド無し、ライングリッド、ドットグリッドの 3 つのオプションから選択することができます。ライングリッドを使うと、小さな四角形が表示されボード上での操作が容易になります。ドット グリッドを選択した場合は、グリッドへのオブジェクトの位置調整機能を有効にすることもできます。
背景グリッドの画面
グリッドへの位置合わせ
ボードの設定で、ドット グリッドへの位置合わせを有効にします(上記を参照)。ボードに図形やその他のオブジェクトを追加すると、グリッドに応じて位置合わせを行うのに最も適したドットに自動的にスナップします。
グリッドへのスナップ機能
スマート ガイド
[環境設定] メニューにあるボード設定でスマート ガイドを有効にすることができます。
スマート ガイドの有効化
ボード上にオブジェクトを配置するか、移動させると、スマート ガイドは、ボード上の他のオブジェクトと位置合わせするための提案を行い、オブジェクト間に等間隔スペースが表示されます。オブジェクトを移動させると、青色のガイドラインが表示されます。
図形の変更
図形の色、不透明度、テキストの書式設定を変更し、接続ラインの種類、色、テキスト ラベルを設定することができます。カードや付箋も自由に使うことができます。スタイルを維持しながら簡単にオブジェクトを変換します。複数のアイテムを選択して、フィルターにかけ、カスタマイズすることができます。複数のオブジェクトの選択と移動方法。
Miro のフローチャートの変更
💡タブレット アプリでの優れた機能として、スマート図形で自動的に手書きの図形を Miro の図形に変換できます。
マインドマップ
Miro のマインドマップでアイデアを表現し、フローをマッピングし、ブレインストーミング プロセスを整理します。1 つの概念から始めて、縦型または横型レイアウトを使用してブランチや子ノードを作成します。
Miro のマインドマップ
子ノードの位置を変更してワンクリックで位置合わせを行い、マインドマップの色やスタイルを変更し、ノードや接続ラインの関係性を再割り当てすることができます。マインドマップの詳細については、こちらをご覧ください。
ユーザーストーリー マップ
Miro のインタラクティブなユーザーストーリーマップ(USM)のフレームワークは、ユーザーストーリーを素早く追加し、整理する優れた方法です。3 つのカードから始めて、直感的な操作やショートカットを使用して USM を作成します。Miro のユーザー ストーリー マップの詳細については、こちらをご覧ください。
Miro のユーザーストーリー マッピング
テンプレート
Miro のテンプレート ライブラリをご覧ください。カスタマー ジャーニー マップ、ワイヤーフレーム、組織図など複数のカスタムメイドのテンプレートが用意されています。ボードやダッシュボードから、またはこのページで、ライブラリにアクセスします。入力済みテンプレートを使用するか、空白の状態で始めることができます。
マッピングやダイアグラム作成用の Miro のテンプレート
アプリ
他サービスとのインテグレーションにより、Miro のマッピングやダイアグラム作成がさらに便利になります。Miro マーケットプレイスを開き、左側のユースケースに切り替えます。
マッピングやダイアグラム作成用の Miro のアプリ
アプリを自由にインストールして、ダイアグラム作成のエクスペリエンスを充実させてください。
- アイコン データベース(Iconfinder、 Unsplash):Miro とアイコンを切り替えることなく、テクニカル ダイアグラムを視覚化します。図形ライブラリで他のアイコン パッケージも利用できます。
- Refractive Strategy の Clusterizer:このアプリは、自動的に図形を構築して、タグ付けした付箋やカードをグループ分類します。タグ付きの付箋やカードのグループを選択し、Clusterizer を開き、ビルドをクリックします。アプリが、ラインで接続したタグ付けアイテムのレプリカを構築します。詳細はこちら。
- ワイヤーフレーム:Miro の ワイヤーフレーム ライブラリには、約 60 個の UI 要素と様々なインタラクティブ アイコンがあります。簡単にスタイルや要素タイプを変更し、他のオブジェクトにリンクできます。
- Jira カード、Asana カード、Azure カード:図形にカードが含まれている場合は、Jira、Asana、Azure との Miro のインテグレーションにより、タスクや課題をインタラクティブ カードとしてボードにインポートして、Miro でワークフローを管理できます。
- ダイアグラム作成:これにより、ダイアグラム作成ライブラリにアクセスできます。
- Appgami のスマート ダイアグラム:既成のカスタマイズ可能なテンプレートのライブラリをご覧ください。詳細はこちら。
コラボレーションと改善
メールで、一般に公開して、またはチームやプロジェクト メンバーとシームレスに Miro のボードを共有して、オンラインや各自のタイミングでコラボレーションを開始します。
ボードを共有するもう一つの簡単な方法は、Confluence、Jira、Microsoft Teams、Trello、またはiframe をサポートする他のウェブサイトに埋め込むことです。未登録のユーザーがアプリ内のボードでコメント追加や編集を行うことができます。
コメントや付箋を使用してメモを残して、議論を開始します。Slack や Microsoft Teams とのインテグレーションを設定して、さまざまなチャンネルで通知を取得します。
Miro のコメント
エクスポートと提示
会議でダイアグラムを提示しましょう。アバターにカーソルを合わせて、コラボレーターを自分の画面に集合させ、作業中の画面を確認してもらうことができます。詳細はこちら。
Miro のアテンション管理
ボードをエクスポートし、同僚やクライアントに作業結果を送信して、Miro 意外で図表を提示します。画像、PDF、CSV、.RTB ファイルなど、さまざまな形式から選択することができます。
ボードのエクスポートオプション