Azure カードを使用すれば、Azure ボード(Azure DevOps サービスの一部)のタスクを Miro ボードにインポートすることができます。Azure カードは、リモートでのふえかえり、ストーリーサイジング、バックログの優先順位付け、ストーリーマッピング、その他のチーム活動において欠かせないものとなるでしょう。Miro のカンバンやユーザーストーリー マッピングのフレームワークで使用することもできます。
利用可能なプラン:Enterprise プラン
設定者: Miro チームの管理者および Azure ボードの組織の所有者
主な機能
- 様々な並び替え機能を備えたアプリ内の Azure ボードの作業項目ピッカーを活用して、Azure カードをインポートします
- このアプリ内ピッカーで、Azure ボードの作業項目を検索します
- カードは、ズームイン / ズームアウトに応じて、読みやすい表示を保つために自動的に表示を変更します
Miro は、Azure DevOps サービス(旧 VSTS クラウド ソリューション)をサポートしています。
Azure カードの設定方法とアンインストール方法
インテグレーションの設定が、チームレベルと個人レベルの両方で必要です。チームレベルで設定が必要なのは一度だけで、Miro のチーム管理者と Azure ボードの組織の所有者を兼任するユーザーによる設定が必要になります。個人レベルでは、Azure カードをインポートするすべてのユーザーがインテグレーションを設定する必要があります。
チームレベルで Azure カードをインストールする方法
アプリは、Miro のマーケットプレイスからインストールすることができます。Azure カードを検索し、[Get app](アプリを取得)をクリックします。
また、Miro のボードのツールバーでアプリを検索して、Azure カードをインストールすることもできます。
ボードで Azure カードをインストール
Azure カードを追加するチームを選択するページにリダイレクトされます。ピッカーでチームを選択し、[インストールして承認]
をクリックします。
⚠️ 管理者以外のユーザーは、設定で許可されていなければ、このアプリをインストールすることはできません。
Azure カードの承認
Miro の Azure カードのアプリケーションの設定にリダイレクトされます。
チームの設定での Azure カードアプリの設定
Microsoft アカウントの横にある [Connect](接続) をクリックして Microsoft アカウントにログインします。Miro が Microsoft アカウントを使用できるようにします。
- ステップ 2:Azure 組織 の URL を入力し(Azure DevOps からコピーする)、[Connect](接続) をクリックします。Miro は、パーソナライズされたインスタンス URL、もしくは一般的に使われる https://dev.azure.com/ の末尾にインスタンス名を付けた URL のどちらでも受け付けます。
✏️ 上記の設定ができるのは、チームの管理者のみであることにご注意ください。️️️️ [Connect](接続) ボタンが表示されない場合は、チームの管理者権限を有していることを確認してください。
Azure 組織の URL に接続する
個人レベルで Azure カードをインストールする方法
各チームメンバーが Azure カードを使用するには、個人レベルでの設定が必要になります。これにより、カードピッカーがパーソナライズされ、ユーザーがアクセス可能な Azure のすべてのタスクがインポートできるようになります。
管理者がアプリをインストールすると、チームユーザーの作成ツールバーに Azure カードのアイコンが表示されます。
ツールバーの Azure カード
Azure カードのアイコンをクリックすると、承認を求めるポップアップが表示されます。ボタンを押して、[Continue](次へ)をクリックします。[Team settings](チーム設定)> [App settings](アプリ設定)に移動します。ステップ 1 の指示に従って Miro と個人の Microsoft アカウントを設定します。
Azure カードをアンインストールする方法
チームレベルで Azure カードをアンインストールするには、チームの管理者である必要があります。チームの設定 > [アプリとインテグレーション] > [Azure カード] に移動します。スクロールダウンして、[チームに対してアンインストールする] をクリックします。個人レベルで Azure カードをアンインストールするには、[アンインストールする] をクリックします。
アプリをチーム全体で、または個人でアンインストール
Azure カードを Miro にインポート
アプリを設定するとすぐに、接続されたチーム内の Miro のボードに Azure カードをインポートできます。ツールバーの [Azure Card] アイコンをクリックしてピッカーを開きます。
Azure カードのピッカー
Miro はすべての項目の検索に対応しているので、タイトル、タイプ、ステータスなどを使用して必要なカードを簡単に見つけることができます。また、Microsoft が提供する強力なキーワード検索機能を使用することもできます。
ピッカーで Azure カードを検索する
プロジェクト、担当者、種類、エリア、ステータスでカードを絞り込めるため、ユーザー向け Miro アプリ内ピッカーが提供する、Azure 作業項目の高度な絞り込み機能を活用することができます。
ピッカーで Azure カードを絞り込む
カードを選択して、[ソース] ボタンをクリックすると、カードのソースアイテムに移動できます。
カードのソースボタン
Azure カードは、ボードのウィジェットとしても、インタラクティブなカンバンやユーザーストーリー マップなどのフレームワークのコンポーネントとしても使用できます。インタラクティブなフレームワークに Azure カードをドラッグして追加することができます。
カンバンでの Azure カードの操作
Miro で Azure カードを作成 / 編集
Miro と Azure DevOps の双方向のインテグレーションにより、チームは Miro ボードから直接 Azure カードを作成 / 編集することができます。付箋や Miro カードを Azure カードに変換することもできます。
Azure カードを作成するには、ツールバーで Azure カードを選択し、ピッカーの右上にある [作業項目の作成] を選択します。カードのフィールドに入力し、プロジェクト、項目の種類、担当者を選択して [作成] をクリックします。この新しい項目は、Azure DevOps のディレクトリでも作成されます。
Miro で Azure カードを作成
付箋もしくはカードを Azure カードに変換するには、付箋 / カードのコンテキストメニューで該当するオプションを選択します。カードのパラメーターを設定し、[Convert](変換する) をクリックします。付箋 / カードのテキストは、Azure カードのタイトルに変換されます。
付箋を Azure カードに変換
Miro で Azure カードを編集するオプションを使用すれば、ツールを切り替える手間が省けます。カードを編集するには、カードのコンテキストメニューのペンアイコンをクリックします。ポップアップウィンドウが表示され、項目のフィールド(タイトル、プロジェクト、タイプ、ステータス、説明、担当者、優先順位、エリア、イテレーション)が編集できるようになります。[更新] をクリックして変更を保存します。変更は Azure カードにも反映されます。
Miro で Azure カードを編集するオプション
Azure カードで起こり得る問題とその解決方法
1.1. URL が無効です
ー 設定された URL は正しくありません。URL のスペルを確認します。例えば、Azure 組織 のアドレスは、スラッシュで終わる必要があります。
1.2. Azure 組織 の URL にアクセスできません
ー 設定した URL が存在しません。既存の URL を入力するか、スペルを確認します。
ー 組織で第三者認証の受け入れが許可されていることを次の手順で確認します:[Organization Settings](組織の設定) > [Policies (Security)](ポリシー(セキュリティ))> [Third-party application access via OAuth](OAuth を介したサードパーティー アプリケーションのアクセス)が有効になっている。
ー Azure 組織が非公開ネットワーク上に存在するか、会社のファイアウォールが外部のネットワークとの接続をブロックしています。
- ファイアウォールと VPN の設定に必要な変更を加えて、次に示す Miro のドメインを許可リストに追加します:miro.com*、*.miro.com、mirostatic.com*、*.mirostatic.com、realtimeboard.com*、*.realtimeboard.com、*static.miro-apps.com domains。プロキシを使用する場合は、リバースプロキシを設定して Miro からのアクセスを許可します。設定の Azure DevOps URL の URL フィールドには、必ず Miro がアクセスできるアドレスを入力してください(入力されたアドレスは、制限された Azure DevOps の実際のアドレスとは異なる場合があります)。プロキシサーバーのタイムアウト値を長くすることもできます。
- インテグレーションへのリクエストはすべて、Amazon のロードバランサーを通過するので、特定のネットワーク情報を提供することはできません。
1.3 サービスフックのサブスクリプションを作成できませんでした。
ー 現在 Azure にログインしているユーザーには、必要な権限がありません。Azure インスタンスの代わりに Miro に接続される Azure ユーザーは、以下に示す REST API メソッドへのアクセス権が必要です。
- サービスフック サブスクリプションを作成する(「vso.serviceendpoint_manage」スコープが必要)
- プロジェクトに関するメタデータを受信する(この情報は、サブスクリプション イベントの作業項目を正しく指定するために使用される)
- インテグレーションを使用するすべてのユーザーがアクセスできるようにするためには、以下のメソッドも必要:
2. ユーザー(username@microsoft.com)は、指定された Azure 組織 URL のどのプロジェクトにもアクセスできません。
ー 使用されている Azure 組織のどのプロジェクトへのアクセス権も有していません。カードをインポートするには、Azure ボード側でのアクセス権が必要です。Azure 組織の所有者に連絡し、Azure 組織に招待するよう依頼します。組織の所有者の名前を確認する方法については、こちらの記事をご覧ください。
3. サービスフック サブスクリプションを作成できませんでした。ユーザー(username@microsoft.com)は、組織の所有者ではありません。この設定を行うには、組織の所有者に依頼する必要があります。
ー Miro 内で Azure カードを設定するためには、Azure 組織の所有者と Miro のチーム管理者の両方を兼任する必要があります。
4. 認証の有効期限が切れています。チーム設定でインテグレーションを再接続してください。
ー Azure 認証の有効期限が切れています。ステップ 1 に記載の手順に従い、個人レベルでインテグレーションを再接続します。
5. 作業中のカードが予期しない挙動を示しています。
ー このような挙動は、Azure 組織のカードが同期できない場合に発生します(例えば、他のボードからカードをコピーしたり、チーム間を移動させたボードで作業したりしている場合など)。この問題を解決するには、ボードに Azure アイテムを追加し直します。
6. 返された作業項目数が、サイズ制限の 200 件を超えています。返される作業項目数を減らすためにクエリを変更してください。
ー このエラーメッセージは、ボードにカードとして追加するタスクを一度に多く選択しすぎた場合に表示されます。検索バーを使用して、表示されるタスクの数を制限してください。現時点では、ピッカーを開いても検索条件は適用されず、過去 3 か月間のすべてのタスクが表示されます。ピッカーが 200 件以上のタスクを表示しようとすると、毎回このエラーメッセージが表示されます。
7. Miro の設定で、Azure 組織を Miro と接続しようとすると、[Connect](接続) ボタンが表示されません。
ー アクティブなユーザータブに移動して、チームの管理者に昇格する必要があります。
️️✏️ その他の問題が発生した場合は、Miro のサポートにご連絡ください。
よくある質問
- Azure カードの許可リストに設定すべき IP を教えてください。
ー 18.203.61.162、54.220.74.201、54.216.81.236、54.73.153.141、52.215.228.26、52.16.47.17、54.217.180.21。 - Azure カードアプリとの接続を解除してからアプリをアンインストールすると、既存の Azure カードはどうなりますか?
ー カードのデータは失われずに Miro のボードに残りますが、Azure との同期は停止し、ソースボタンが表示されなくなります。