この記事では、Miro のアクセシビリティー チームがインクルーシブなコラボレーション セッションを Miro で設計し、実行するためのヒントを集めてご紹介します。 この記事は、お客様に役立つベストプラクティスの詳細を説明しており、定期的に更新されます。
Miro は、ボードを作成する際に、非同期またはリアルタイムでコラボレーションに参加しているユーザーにアクセスニーズがあるかどうかを確認することを、広く推奨しています。
そのような場合、会議の参加者あるいはコラボレーション参加者全員に対する明確な説明を心がけることで、コラボレーション体験が一体感を得られるようにすること、そして誰もがその説明をよく理解していることを確認した上で、Miro での作業を開始することをお勧めします。
スクリーンリーダーのユーザーがアクセスしやすい Miro に
スクリーンリーダーのユーザーとコラボレーションしている場合、Miro のデスクトップからメインタイプのコンテンツにスクリーンリーダーのユーザーがアクセスすることは現在可能ですが、ボード上のオブジェクトを編集したり作成することはできず、ファシリテーターがボードでの共同作業を支援する必要があることを覚えておいてください。
一般的に、ボードが構造化されるほど、スクリーンリーダーのユーザーがコンテンツにアクセスしやすくなります。 また、すべてのビジュアルコンテンツに対して、常に詳細な注釈テキストを付ける必要があります。
スクリーンリーダーのユーザーが簡単にボードをナビゲートし、ボードのコンテンツにアクセスできるようにするには、次の推奨事項に従ってください。
- フレームを使用してボードのコンテンツを構造化し、フレームの外側にボードのオブジェクトが配置されていないことを確認します
- ボード左側にあるフレームのリストはスクリーンリーダーに対応しており、スクリーンリーダーのユーザーが自分でボードをナビゲートする方法として活用できるように設計されています。 フレームはボード上に作成されるため、フレームが時系列順に追加されることにご注意ください。 ボード上のフレームの順序を並べ替える場合は、フレームリストに反映されていることを確認してください。
- 左から右に連続してフレームを作成すれば、ユーザーはコラボレーション セッションの流れを簡単にフォローすることができます
- 理想的には、各フレームがブラウザーと Miro のキャンバスズームでビューポートに 100% フィットする必要があります。これは、最もスムーズなユーザー エクスペリエンスを保証します。 また、フレームが互いに重ならないようにします
- 追加する画像に、テキストの代替または説明を入力します。テキストまたは図形を使用して注釈を挿入します
- 可能であれば、付箋、絵文字、テキスト、図形、フレームを常に使用します。スクリーンリーダーが認識できるのは、これらのボードオブジェクトのみです。
ビジターのボードへのアクセスを容易に
ボードへのアクセスを容易にするために、ファシリテーターはビジターが利用できるボードを用意することができます。 つまり、ボードへのリンクを受信した人は誰でも、Miro にログインあるいは登録せずにリンクを開くことができます。 これ有効にするには、[共有] に進み、[リンクを知る全員が編集可] を選択します (Starter、Business、Consultant、Education、Enterprise プランで利用できます)。詳細はこちらをご覧ください。
編集可能なビジターとボードを共有
付箋の色とタグを意識的に使用
さまざまな付箋の色を使用することは、アイデアをクラスター化したり貢献者を識別したりするには最適な方法です。ワークショップをより一体感を得られるものにしたい場合は、付箋の色を使用すること以外に、ボード上の付箋の作成者を識別する、または付箋を区分するためにタグを使用することもできます。
タグの使用
アテンション管理機能とリンクを使用して、ボードのナビゲーションを改善
ボード上のナビゲーションをよりスムーズにするために、ファシリテーターは「全員を呼ぶ」機能を使用することができます。つまり、ボードを開いているユーザー全員が、ボード上のどこにいても、ボードでファシリテーターをフォローすることができます。 詳細はこちらをご覧ください。
コラボレーター全員を表示する
あるいは、ファシリテーターは、ボード上の任意のオブジェクトへのリンクをコピーし、コラボレーターと共有することもできます。 それを行うには、任意のオブジェクトをクリックし、三点リーダーを選択し、リンクをコピーします。
オブジェクトへのリンクをコピーするオプション
視覚障害のある人々がアクセスしやすい Miro に
ブラウザーのズームレベルを拡大
ブラウザーメニューに移動し、ズーム設定を開き、UI サイズを 200% まで拡大します。 Miro のツールバーとコントロールのサイズが大きくなります。
Chrome のブラウザーのズームレベルを変更する
運動感受性を持つ人々がアクセスしやすい Miro に
ボード上で注意を払うためにカーソルをオフに
Miro はコラボレーションを重視しているので、ボード上の全員のカーソルを確認することは、対面での体験を模倣する上で非常に重要です。
ただし、ボード上で注意を払うことが必要なとき、コラボレーションしているグループがそれを望む場合は、カーソルをオフにするオプションがあります。 また、数十人または数百人とコラボレーションしている場合、ボード全体のパフォーマンスを向上させることもできます。
ボード上のコラボレーターのカーソルを非表示にする
光感受性を持つ人々がアクセスしやすい Miro に
暗い背景の使用
暗く大きなフレームをボードの背景として使用し、光感受性を持つ人々の目の負担を軽減することができます。
フレームを利用して Miro の暗い背景を作成する
ボード上でオブジェクトに暗い色を選択
最も暗い色の付箋と図形、および必要に応じて、白や明るい灰色のテキストの色を作成することができます。
背景と図形のテキストの色