工数見積はアジャイル開発とそのプランニングにおいて重要なプロセスです。工数見積は、チームメンバーの作業範囲の認識合わせ、分析や理解のギャップの特定、納品イメージの明確化に役立ちます。
チームメンバーが工数を見積もる際は、タスクの完成までに必要な作業量を数字(工数)にしてタスクに割り当てます。Miro の工数見積アプリでは、見積をより現実的なものにするため、参加者全員の工数見積を集計します。工数の集計が終わったら、チームで話し合うことができます。
Miro の工数見積アプリなら、Miro ボードでカード、付箋、Jira カードなどのツールを利用して、マルチプレイヤーによる工数見積セッションを行うことができます。
利用可能なプラン:Starter、Consultant、Business、Enterprise プラン
設定者:ボードで編集権限があるチームメンバー
見積もりを開始するには:
1. 工数見積アプリはコラボレーション ツールバーから利用できます。新しいセッションの開始を選択します。
ツールバーの工数見積アプリ
2. 見積もりスケールを選択します。ドロップダウンメニューから、T シャツまたはフィボナッチ見積もり手法を選択します。
3.「工数見積エリア」の範囲を調整して、複数のオブジェクトをまとめて選択することができます。工数を見積もるタスクが記載されたオブジェクト(カード、付箋、Jira カード)を選択します。青い点をクリックすると、特定のオブジェクトを見積もりから除外できます。
4. 見積もりを開始する準備ができたら、[× 件のカード / 付箋を見積もり] をクリックします。
見積セッションの開始
ボード上の全員が工数見積セッションに参加できます。参加者は工数見積の入力を非同期で実行することができます。工数見積の入力結果はすべて匿名です。
工数見積セッションに招待するポップアップ
[Join estimation](工数見積に参加)をクリックすると、最初の項目にリダイレクトされ、工数見積を追加できます。ユーザーは、すべての項目に投票することも、一部の項目をスキップして特定の項目だけに投票することもできます。見積を編集するには、ペンのアイコンをクリックします。
工数見積の選択
セッションの実施中、ファシリテーターはすべての工数見積を確認し、すべての見積もりのオプションを表示をクリックして見積もりを選択することで、合意した見積もりを設定することができます。また、ファシリテーターは合意した見積もりを編集することもできます。
見積もりの終了
すべての項目の見積もりに同意すると、ファシリテーターは、セッションを終了して結果を共有するオプションのポップアップを確認できます。またファシリテーターは、すべて完了をクリックして、いつでもセッションを終了することもできます。 これにより、合計ポイントの数が表示されます。ポップアップで、[終了] をクリックして結果を共有すると、セッションの結果が保存されます。
見積もりの合意
Miro のカードや付箋を使ってセッションを行っていれば、それらを保存することができます。
カードのタグに表示された工数見積
フィボナッチ見積もり手法を使用して Jira カードを見積もりした場合、見積もりは Jira に保存されます(現時点では、同期はフィボナッチ見積りのみです)。ファシリテーターが Jira カードの工数見積を確定するには、認証情報を使って Jira にログインしておく必要があります。見積もり結果は、対応する Jira 課題と自動的に同期されます。
Jira カードとタスクにフィボナッチ工数見積が表示されるようにするには、以下の点を確認します。
- Jira でストーリーポイントのフィールドが設定されていること
- Jira でストーリーポイントのフィールドの値を更新するために必要な権限を有していること